

この記事では、「クラウド」で動く自動化の例として、毎朝決まった時間に、気になるキーワードのニュースを検索して、Gmailに届けてくれる仕組みを作ってみます。
毎朝7時ごろ、こんなメールが自分宛てに届くようになります。
キーワードは「生成AI」「バイブコーディング」など、自分が追いかけたいものを自由に決められます。
今回は「毎朝7時」に動いてほしいのですが、毎日その時間にパソコンを起動しておくのは非常に面倒です。
また、特にPC内のファイルの編集や操作は不要で、ニュースサービスとGmailというオンライン上で完結する仕組みのため、クラウドですべて対応が可能です。
クラウドといってもサーバーを借りる必要はなく、GAS(Google Apps Script) という、Googleが公式で用意してくれている無料の仕組みを使って実現していきます。
続いて「AIに任せるのか」「プログラムに任せるのか」という部分です。
今回はこちらのようにどれも手順が決まっていて、内容を読んで考える必要がありません。なので今回は全部プログラムに任せます。
AIを使うのはプログラムを作ってもらうときだけで、毎朝の実行ではAIのトークンもAPI料金も一切かかりません。
| 担当 | やること |
|---|---|
| AIに任せる | プログラムを書く、エラーの原因を調べる、改造する |
| 自分でやる | GASの画面を開く、プログラムを貼り付ける、Googleアカウントへのアクセスを許可する、時間の設定をする |
| 押さえるポイント | 許可画面で何を許可しているのか、プログラムが動くタイムゾーン |
GASはブラウザの中の専用画面で動かすので、ClaudeCodeやCodexが直接操作することはできません。AIにプログラムを書いてもらい、それを自分でGASに貼り付ける、という流れで進めます。
まずはAIに以下のように指示してみましょう。AIに作成されたコードをコピー&ペーストで反映するので、今回はChatGPTやClaudeといったAIチャットでやり取りしていただいてもOKです。
GASを使って、毎朝7時にニュースを取得し、Gmailに送るプログラムを作ってほしいです。
やりたいこと:
- 決めたキーワードごとに、Googleニュースで直近1日のニュースを検索する
- 1キーワードにつき最大5件、タイトルとリンクを取り出す
- キーワードごとに見出しを付けて、HTMLメールで自分宛てに送る
- 件名は「今日のニュース 日付(件数)」
プログラムができたら、設定方法もわかりやすく教えてほしいです。
また、送り先のメールアドレスやキーワードを設定する方法も教えてください。
AIから色々と返答があると思いますが重要なのは以下の情報です。
ここからはAIツールを離れて、自分の手で進めていきます。
まずはGoogleDriveにアクセスして、左上の「+新規」>「その他」>「Google Apps Script」を選択してください。
GASの画面が開かれたら、左上の「無題のプロジェクト」をクリックして、プロジェクト名を「毎朝ニュース」など分かりやすい名前に変えておきましょう。
「コード.gs」というファイルを選択すると既にコードが書いてありますがまるっと消しちゃってOKです。AI二生成してもらった「Code.gs」などのプログラムを貼り付けて保存しておきましょう。
ここで1つ確認しておきたいのが、プロジェクトのタイムゾーンです。毎朝7時に動くようにしたとしても、日本時間を基準に動いていないと時間がずれちゃいます。
まずは左メニューを開いて「プロジェクトの設定」を選択しましょう。
左側の歯車アイコン「プロジェクトの設定」を開き、タイムゾーンが「(GMT+09:00) 日本標準時 - 東京」になっているか確認してください。
ここが別の国のままになっていると、「午前7時」に設定したつもりが日本時間の夜中に動く、ということが起きます。メールが変な時間に届くときは、まずここを疑いましょう。
プログラムを書いただけではGASは動くことはできず、人間による「アクセス許可」の処理が必要となります。
今回はGmailを使って、操作者の代わりにメールを送るという処理が入っているのでそちらの承認処理をおこなっていきます。
ここから先はAIが生成したプログラムによって、選択する項目名などが変化します。Step1でAIに教えてもらった手順を確認しながら進めてみてください!
タイムゾーン確認時に設定画面へ遷移していると思うので、まずは左メニューの <> から元のコード画面に戻りましょう。
その後、上のメニューの ▼ から、AIに指示された関数名(sendDailyNews など)を選んで、その左側にある「実行」ボタンを押してみてください。
「承認が必要です」というダイアログが表示されるので「権限を確認」ボタンから先に進みます。
すると「このアプリは Google で確認されていません」という画面が表示されちゃいます。ここがかなり罠なんですが、左下の「詳細」というテキスト部分をクリックしてみてください。
すると、下に表示が追加されるので、「毎朝ニュース(安全ではないページ)に移動」という部分をクリックすれば先に進むことができます。
「安全ではない」と書かれていると不安になりますが、これはGoogleの審査を受けていない、自分で作ったプログラムだから表示されるものです。自分で書いて(書いてもらって)中身を把握しているプログラムなら、許可して大丈夫です。
最後に権限を与える画面が表示されるので「すべて選択」をクリックして、すべての項目にチェックを入れた状態で「次へ」から進めば権限付与完了です。
元のGAS画面に戻り、「実行ログ」のところにメッセージが表示され、メールが送られてくればOKです。
手で動かしてうまくいったら、いよいよ自動化です。GASではトリガーという機能で「いつ動かすか」を設定します。
こちらもAIからの指示によって手順が異なりますが、ぼくの手元では setupDailyTrigger という機能を選択して「実行」をクリックすればOKでした。
【 手動で設定するパターン 】
手動で設定する手順をAIから示される場合もあります。その場合の手順も解説しておきますね。
左メニューから「トリガー」を選択してトリガー画面を開いてください。その後、右下の「トリガーを追加」をクリックしましょう。
表示された設定画面で、以下のように設定してください。
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| 実行する関数を選択 | sendDailyNews |
| イベントのソースを選択 | 時間主導型 |
| 時間ベースのトリガーのタイプを選択 | 日付ベースのタイマー |
| 時刻を選択 | 午前7時〜8時 |
これで自動起動設定は完了です。次の日の朝、7時から8時の間にメールが届きます。
ちなみにGASの時間指定は「7時ちょうど」ではなく「7時〜8時のどこか」という幅のある指定になります。きっちりの時刻で動かしたい用途には向きませんが、ニュースのお届けくらいならこれで十分ですね。
ここまで設定すれば、パソコンを閉じていても、旅行中でも、毎朝勝手にニュースが届きます。これがクラウドで動かす一番のメリットです。
いらなくなったら、トリガーの画面で該当のトリガーを削除すれば止まります。プログラムを消さなくても、トリガーさえ消せばもう動かないので覚えておきましょう。